2017年度のこと
「今はもう、していないんだよね?」
という質問には大体の場合「そうだよ、昔の話だからね」と答えるしかない。(自傷の話)
本当はどうかに関係なく、その場はそう答えるべきだ。双方にとって、それが一番良くて、恐らくそれ以外はとても悪い。
現状について嘘をつくことは負担になるが、それは不用意に重たい話をぶつけてしまった自分の責任なのだから、そのくらいは負うものだと思う。
自分の痛みを無視するものは、他人への痛みにも鈍感になっていくものなので、話を聞く側の立場を考えられていない。
これはとても良くないことで、私がカウンセリングに通おうと思った理由の1つだ。
関わる時間が多いほど、深く関わるほど他人を疲弊させているのではと感じ、そんな自分への否定感が高まって生きていたくなくなった。
それが去年の4月頃だった気がする。
その時、手軽に死ぬ方法がないだとか、どこかでは生きたかったとか、福利厚生でカウンセリングが安く受けられたからとか、そんな理由で自死よりカウンセリングに行くことを選んで今も生きている。
自傷は恐らく治っていない(選択肢として頭に浮かびやすい)
希死念慮も無くなったとは言えない。
けれど、一年間死なない方に流れて割と面白く過ごせたのではないかと今は思っている。この私の「なんだかんだ楽しかった」と言える一年は、私の状態がどうであろうと変わらない事実で、そこに一応の安心と、これからも死なない動機をぼんやり見出せた。
カウンセリングに通う前に比べて、劇的に改善したという実感はない。今まで通り、これからもどうなるかは分からない。
それでも、とりあえずこの一年を過ごせたことはまぁよかった、と思える。
2017年度の感想でした。