どこかのひとり

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リスカの代わりにゴムパッチン

今年の春からカウンセリングに通っている。

人間関係において失敗することが多く、自分の精神的な不足をこれ以上放置してはいけないと思ったからだ。

ストレスに対する対処法や、気持ちの伝え方などをカウンセリングを通して教えてもらうのは、新たな道具の使い方を教わるようで新鮮だった。つい最近まではそれらの真新しいものや、周囲の人のおかげもあって、数年前から断続的に続いてきた軽微な自傷行為(カッターで皮膚を浅く傷つける程度)もしなかった。

けれど、夏から秋に変わる頃に足首を軽く切った。今はその傷は痕にもならずきれいに消えている。

 

私が皮膚を切るのは、いつも周りからは見えない場所で、深い傷にはしない。(数年前のものは、薄っすらと残っていることもある)

それは私が自傷をする理由が、高ぶった感情を落ち着けるためだからだ。

不安の原因は確かめようもなく、一晩中そのことを考えて過ごすのは耐えられない。

自傷の痛みは、その感情に一旦の区切りを付けてくれる。

終業のベルのようなもので、その後は不安を一旦置いておくことが出来るようになる。

秋口に切ったのも、こういう効果が欲しかったからだ。

 

今、また切りたい気持ちが私にはある。

一度、もう大丈夫なんじゃないか、と思ったが再び自傷欲求を持ち、「治った」とは平常であることをずっと続けていくことなのだと思った。

私は今だって、平日は出社しているし、食事も十分摂れている。普通の会社員だ。しかしコミュニケーションは下手であり、たまに自傷を必要とする。

自傷をする原因は、根本から取り除けるものなのだろうか?今の私にはそれが途方もないものに思える。明日はわからない。調子よくなんとかなると思っているかもしれない。

 

とにかく私が欲しいのは、辛い気持ちである時を乗り切るための方法だ。

自傷以外である方がいい。最有力候補は薬によるコントロールだ。

前回の自傷の直後もそう考え、カウンセリングではなくメンタルクリニックに行ってみた。

親切な医師と少し話し、一応といって一日分だけ処方箋をもらった。

その薬はまだ受け取ってすらいないが、効果によっては複数日分ほしいと思う。

自傷の代わりに薬を使い続けて行く状態は「治った」とは言えなくても、自傷を続けていくよりマシだというのなら、私は一旦その状態になりたい。

そしてその状態が一生続くとしても、それでいいとしたい。

もしかしたら薬物耐性とかで、長期的に続けていくのは無理なのかもしれないが、完全に自分の力で、あの不安で捨て鉢な気持ちを一旦置いておけるようになれというのは、私には出来る気がしない。

眼鏡で視力を矯正するように、薬によるコントロールも当然な行為と捉えたい。

使用経験の無い身で言うのも変なので、明日薬局に行ってまずは処方を受けることにする。

 

ちなみに今回は輪ゴムによる代替行為で落ち着いたので、切らずに済みそうだ。

意外に効くので、自傷に悩んている方は手足を輪ゴムに通してパチンとやってみる方法を試して欲しい。